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排煙風量測定とは?規定風量・確認項目・測定の流れをわかりやすく解説

2022.02.21

排煙風量測定とは、火災時に煙を屋外へ排出する排煙設備が、法令や設計図書で定められた風量どおりに作動するかを確認する測定です。

この記事では、排煙設備の役割、測定で確認する項目、排煙風量の規定値について、実際の測定風景の写真とともに解説します。

 

【排煙設備とは?】

みなさんが普段利用している建物には、必ず排煙設備があります。

排煙設備とは、火災時に発生した煙を屋外に排出し、一酸化炭素中毒や、煙による視界不良によって非常口が分からなくなること等を防ぐ役割があります。火災時に避難時間の確保と避難しやすくするために必要不可欠な、命に関わる大切な設備です。

 

排煙設備の設置や構造は、建築基準法施行令で定められています。

建築基準法施行令 第126条の2(排煙設備の設置)・第126条の3(排煙設備の構造)|e-Gov法令検索

法令で定められているほど重要な設備であり、その性能を実際に確認するのが排煙風量測定です。

 

排煙口手動開放装置のボタンを押して排煙設備を作動させる測定士

※排煙口の風量測定を行うため、排煙口手動開放装置を作動させます

 

排煙設備の仕組みを示す図

 

 

【どのように排煙設備は動くの?】

排煙設備を作動させると、排煙窓と排煙口が開くと同時に、排煙ファンが作動し、建物の中の煙を一気に屋外へ排出します。

なぜ排煙設備の風量測定を行うかと言いますと、排煙設備のために設置したファンの動力が万が一小さければ、建物の煙を屋外へ排出できない可能性が出てくるためです。

万が一、火災が発生した時に、正常に火災に対応できる排煙設備でないと、人の命に大きく関わってきます。

 

排煙設備を作動させて排煙口の風量測定を行う測定士

※排煙設備を作動させて、排煙口の風量測定を行います

 

 

【排煙測定で確認する項目】

排煙測定の目的は、排煙設備に不具合がないかを確認することです。

 

1.排煙口手動開放装置が正常に機能するか

2.排煙口・排煙窓が自動/連動で正常に開くか

3.排煙設備に関わる電気系統は正常か

4.排煙ファンの風量は、設計風量を満たしているか

5.排煙口の風量は、設計風量を満たしているか

6.防火扉が連動して閉まるか

7.同時開放型の排煙口の場合、吸込みに偏りがないか

 

その他にも確認・調査することはたくさんあります。

 

【排煙風量の規定値(規定風量)は?】

機械排煙方式の排煙機の風量は、建築基準法施行令第126条の3により、次のように定められています。

 

  • 120m³/分以上であること
  • かつ、防煙区画の床面積1m²につき1m³/分以上(2以上の防煙区画に係る排煙機の場合は、最大の防煙区画の床面積1m²につき2m³/分以上

 

実際の測定では、この法令上の数値に加えて、建物ごとの設計図書に記載された「設計風量」を満たしているかを確認します。測定結果は、建築基準法第12条に基づく建築設備定期検査の報告書類等にも使用されます。

 

排煙設備は人命に大きく関わることですので、日本計測は、人の命のために貢献しているという深い使命・責任感・誇りをもって排煙測定を行っております。

 

排煙口の風量を測定する日本計測の測定士

 

 

【排煙測定のよくある質問】

Q.排煙測定はどのくらいの頻度で必要ですか?

A.建物の竣工時(完了検査)のほか、建築基準法第12条に基づく建築設備定期検査の対象建築物では、特定行政庁が定める時期(多くはおおむね年1回)に検査・報告が必要です。詳しくは建物の所在地の自治体の定めをご確認ください。

 

Q.測定結果が設計風量を下回っていた場合はどうなりますか?

A.排煙ファンやダンパーの不具合、ダクトの状態など原因の調査が必要になります。日本計測では測定データをもとに状況をご報告し、改善後の再測定にも対応しています。

 

Q.測定の際、建物側で準備することはありますか?

A.排煙設備を実際に作動させて測定するため、作動させてよい時間帯の調整や、関係者様への事前周知をお願いする場合があります。詳細はご依頼時に打ち合わせいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

排煙測定のご依頼・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

 

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