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粉じん測定とは?浮遊粉じんの基準値・測定方法・清浄度測定との違いをわかりやすく解説
2026.09.18
粉じん測定とは、空気の中に浮かんでいる小さなほこりが、1m³あたり何ミリグラムあるかを測る測定です。
法律では「浮遊粉じん」と呼び、オフィスビルや商業施設では定期的に測ることが決められています。この記事では、粉じんとは何か、基準値はいくらか、どうやって測るのかを、環境測定を専門とする日本計測がわかりやすく解説します。

【浮遊粉じんとは?粉じん・粉塵・塵埃の違い】
「粉じん」「粉塵」「塵埃(じんあい)」は、どれも空気の中に浮かぶ細かいほこりを指す言葉です。意味に大きな違いはなく、法律の条文では「浮遊粉じん」、測定の業界では「塵埃測定」とも呼ばれてきました。
測定の対象になるのは、おおむね10μm(マイクロメートル)以下の粒子です。1μmは1mmの1,000分の1で、人の目には見えません。この大きさの粒子は、鼻や喉で止まらずに気管や肺の奥まで届きやすいとされているため、健康を守る目安として基準が決められています。
【粉じんの基準値はいくら?】
室内の粉じんの基準は、2つの法律で決められています。数値はどちらも同じです。
| 法律 | 対象 | 浮遊粉じんの基準 |
|---|---|---|
| 建築物衛生法(ビル管理法) | 大きなビルの室内の空気 | 空気1m³につき0.15mg以下 |
| 事務所衛生基準規則 | 空調設備が事務所へ送る空気 | 空気1m³につき0.15mg以下 |
0.15mgは、1円玉1枚(1g)の約7,000分の1の重さです。部屋いっぱいの空気に、それだけしかほこりを浮かべてはいけない、という基準です。
同じ法律では、粉じんのほかに二酸化炭素(1,000ppm以下)、温度(18℃以上28℃以下)、相対湿度(40%以上70%以下)、気流(0.5m/秒以下)なども決められています。粉じんは、室内の空気の状態を確かめる項目のひとつです。
【どんな建物で、いつ測るのか】
建築物衛生法では、事務所・店舗・百貨店・学校・旅館などで使う面積が3,000m²以上(学校は8,000m²以上)の建物を「特定建築物」と呼び、空気環境の測定を義務づけています。
測定は2か月以内ごとに1回。各階ごとに測定点を決め、人が実際に過ごす高さである床から75cm以上150cm以下の位置で測ります。
日本計測では、新築や改修工事のあとに「空調や換気が設計どおりに働いているか」を確認する環境測定の項目として、粉じんを測っています。
【どうやって測るのか】

使う測定器は粉じん計です。空気を吸い込み、中の粒子に光を当て、はね返ってくる光の量から粉じんの量を求めます。三脚に取り付け、人の呼吸に近い高さに合わせて測ります。
粉じんの本来の測り方は、ろ紙に粉じんを集めて重さを量る方法です。ただし時間がかかるため、現場では光を使う粉じん計で測り、その粉じん計を重さで測る機器と照らし合わせて調整しておきます。この調整を「較正(こうせい)」といい、法律の測定に使う粉じん計は、1年以内ごとに1回、国に登録された機関の較正を受けることが求められています。
測定のあと
測定した数値は、測定点ごとの値と基準との比較を報告書にまとめてご提出します。測定器はすべて校正証明書を取得しており、報告書への添付にも対応しています。
基準を超えていた場合は、外気の取り入れ量、フィルターの状態、換気の風量などを確認し、原因を探ります。日本計測は測って終わりではなく、原因の調査と、必要な調整のご提案まで行っています。
【清浄度測定とは何が違うのか】
同じ「ほこりを測る」測定に、クリーンルームで行う清浄度測定があります。違いは、何を数えるかです。
- 粉じん測定:ほこりの重さ(mg/m³)を測る。対象はおおむね10μm以下。オフィスや商業施設など、人が過ごす部屋の健康の目安
- 清浄度測定:ほこりの数(個/m³)を数える。対象は0.5μmからで、粉じん測定より20倍ほど小さい粒子まで見る。手術室や工場など、製品や人の安全に関わる部屋
ふつうのオフィスに清浄度の基準を当てる必要はありませんし、クリーンルームを粉じん計だけで評価することもできません。部屋の用途によって、測るものと基準が変わります。
【よくある質問】
Q.粉じんが基準を超えるのは、どんなときですか?
A.空調のフィルターが汚れている、外気の取り入れ口の近くに粉じんの発生源がある、工事のあとに細かいほこりが残っている、といったときに数値が上がることがあります。人の出入りが多い時間帯に高くなることもあるため、測る時間帯も大切です。
Q.粉じんと一緒に、ほかの項目も測れますか?
A.はい。二酸化炭素・一酸化炭素・温度・湿度・気流は、粉じんと同じ日にまとめて測定できます。風量測定や騒音測定とあわせたご依頼も可能です。
Q.新築や改修直後の建物でも測れますか?
A.はい。空調や換気の設備を運転した状態で測り、人が使い始める前に空気の状態を確認します。改修前の数値と比べることで、工事の効果を数字で示すこともできます。
粉じん測定・環境測定のご依頼・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
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