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風量測定とは?目的・測定方法・基準値・当日の流れをわかりやすく解説
2026.07.29
風量測定とは、空調・換気設備から吹き出す(または吸い込む)空気の量を測定し、設備が設計どおりの性能を発揮しているかを確認する測定です。
建物の換気は、そこで過ごす人の健康と安全に直結します。この記事では、風量測定の目的、測定方法、基準値の考え方、測定当日の流れまで、風量測定を専門とする日本計測がわかりやすく解説します。

【風量測定はなぜ必要?】
空調・換気設備は、設置しただけでは「設計どおりの風量が出ているか」は分かりません。ダクトの状態、フィルターの目詰まり、ファンの能力、ダンパーの開度など、さまざまな要因で実際の風量は設計値からずれます。
風量が不足していれば、必要な換気量を確保できず、空気環境の悪化につながります。逆に過剰であれば、エネルギーの無駄や騒音の原因になります。
「実際に測って、数値で確認する」ことでしか、換気の性能は証明できません。これが風量測定の役割です。
【風量測定が必要になる場面】
風量測定は、次のような場面でご依頼いただくことが多い測定です。
- 建物の竣工時・改修後:空調・換気設備が設計風量を満たしているかの確認(試運転調整)。試験成績書として建築主や役所への提出データになります
- 定期的な維持管理:ビルやテナントの換気設備が正常に機能しているかの確認
- 排煙設備の検査:火災時に煙を排出する排煙設備の風量確認
- マンション・住宅の24時間換気:換気が正しく効いているかの確認
- クリーンルーム・工場:清浄度維持に必要な風量・室圧の管理
- 厨房・実験室など:レンジフードや局所排気の能力確認
【風量測定の方法】

風量は「風速 × 断面積」で求められます。測定方法はJIS規格(JIS A 1431「空気調和・換気設備の風量測定方法」等)に定められており、測定する場所によって主に2つの方法を使い分けます。
1.吹出口・吸込口での測定
制気口(吹出口・吸込口)の面で風速計により風速を測定し、有効面積を掛けて風量を算出します。制気口の形状によっては、風量を直接捕集して測定する風量測定フードを使用します。
2.ダクト内での測定
ダクトに設けられた測定口から風速計やピトー管を挿入して測定します。角ダクトの場合は断面を16以上の等面積に分割し、それぞれの中心点で測定した値を平均して風量を求めます。測定点が偏ると正確な風量が出ないため、測定士の技術と経験が問われる測定です。
いずれの場合も、使用する風速計は校正証明書のある校正された測定器であることが大前提です。日本計測では、校正済みの測定器のみを使用し、測定条件に応じて補助ダクトを製作して測定精度を高めるなどの工夫も行っています(補助ダクトを使った風量測定について)。
【風量の基準値・判定の考え方】
風量測定の合否は、建物ごとの設計図書に記載された「設計風量」と、実測値を比較して判定します。
一般的な目安として設計風量に対して+10%程度の範囲が採用されることが多いですが、実際の判定基準は案件の仕様書や特記事項によって定められます。
また、排煙設備については建築基準法施行令で排煙機の風量の下限値が定められているなど、設備の種類によって法令上の基準があります(詳しくは排煙風量測定の解説記事をご覧ください)。
測定結果は報告書にまとめ、必要に応じて風量調整(ダンパー調整等の試運転調整業務)まで対応します。
【測定当日の流れ】
1.事前準備:図面(機器表・ダクト系統図など)を確認し、測定箇所・測定計画を立てます
2.現地測定:校正された測定器で、測定計画に沿って各箇所を測定します
3.記録・確認:測定値を設計風量と照合し、その場で異常の有無を確認します
4.報告書提出:測定データを報告書にまとめてご提出します。校正証明書・トレーサビリティ体系図の添付にも対応しています
【風量測定のよくある質問】
Q.費用はどのように決まりますか?
A.測定箇所の数、建物の規模、報告書の仕様、測定場所の所在地などによって決まります。図面をご用意いただければ具体的なお見積りが可能ですので、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
Q.営業中の店舗やオフィスでも測定できますか?
A.建物の状況やご要望に合わせて、測定の時間帯や進め方を調整いたします。まずはご相談ください。
Q.報告書は官公庁への提出に使えますか?
A.はい。日本計測の測定データは、空気調和設備の「試験成績書」等として建築主や役所へ提出される実績があります。校正証明書を含むトレーサビリティ3点セットの添付で、数値の信頼性も証明できます。
Q.風量測定以外もまとめて依頼できますか?
A.温湿度測定・騒音測定・清浄度測定・排煙測定・試運転調整など、環境測定に関わる業務を一括してお受けできます。
風量測定のご依頼・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
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